サンタバーバラ研修では根管治療の本場アメリカのエンドドンティスト、中でも著名なDr. Buchananの実習コースも受ける。出発間際になって気づいたことだが、事前にアメリカから送られてきた資料の中にDVDが入っており、さらにその中にテストシートが入っていた。出発前にDVD(もちろん字幕なしの英語)を繰り返し見てテストシートに答えFAXで送信しなければいけなかった。そして歯を準備しそれぞれX線を撮影していく・・・。
歯科治療の中でもっとも難易度が高いとされる治療はインプラントでも歯周治療でもない。実は根管治療であり、実際アメリカでは根管治療専門医エンドドンティストは歯科医のなかでもっともステータス性が高いようだ。日本ではどうか?残念ながら治療の中でもっとも軽視される傾向にある。根管治療が重要であることは誰もわかっているが、諸外国の30分の1ともいわれる異常に低い診療報酬のおかげでコスト・時間の制約がありやむを得ないのである。
つづく