先日春季日本歯周病学会に参加した。今回は発表がなかったのでとてもお気楽だった。今学会のシンポジウムは2日にかけて天然歯における歯肉の付着様式ーインプラントにおける歯肉の付着様式に関して、大学の最新の研究と知見を聞くことができた。
結論としてはインプラントの歯肉付着は天然歯よりも弱い、したがって感染への配慮が必要であるということであった。これは以前から言われている事であるが、近年の研究の進歩がうかがえた。
最近の学会はどこもインプラントが中心である。しかし面白いのは、学会によってインプラントの位置づけがことなり、治療への取り組み方が、まるで異なる。日本歯周病学会では、予後やメインテナンス性は明らかにインプラントよりも天然歯のほうが優位であるという考えから、たとえ重度歯周炎であっても歯を保存するといったスタンスだと思う。
また海外からはRenvertによるインプラント歯周炎に関する情報をわかりやすく、最新の文献を交えながら話をされた。とてもよかった。
